相性の悪い会社からはさっさと逃げよう〜社長に嫌われてポエミーにディスられた挙句、給料改ざんされて辞めた話〜

コミュ症アピールするデッサン人形

こんにちは、こんばんは。
ひら子です。

実は私、今まで3回転職してきました。
新卒で入った会社は『社員はみんな家族☆』が合言葉のような、よくある家族経営の会社でした。
最終的には社長に嫌われ、迫害を受けるように追い出されましたが。
家族って結構薄情なんですね…w

あれから年月が経ち、私も少しは大人になりました。
今思うと私にも悪いことが沢山ありました。一言でいうと誠意が足りなかったというところでしょうか。
誠意。便利な言葉です。
とりあえず困ったら使っておこうという単語の筆頭ですね!

今回はその思い出とともに反省を書き綴っていきたいと思います。

自業自得な部分もあるので恨んではいませんが、いまだにあの社長は嫌いですし、おそらく一生忘れることはありません。
どんなに大人になっても、あの社長のようにはなるまいと反面教師にしようと思っています。

アットホームで社員を大切にする会社です!

その会社は社員10人くらいの小さな会社で、社長は2代目、1代目である現会長の息子でした。

正直なことを言ってしまうと、私は社長が嫌いでした。
理由はいろいろあり、説明しようとするとものすごく口汚くなってしますので難しいのですが…

『社員は家族』という考え方と、社長独自の(というよりはどこかの本に出てきた著名人の言葉の受け売り)考えの押し付けがましさ、そしてネチネチしたしつこさが嫌でした。

会社のブログでディスられる

その会社にはブログがあり、主に社長が更新をしていました。
まあ、読んでいるのはほとんど社内の人間か社長の愉快な仲間たちくらいですが。

私はそのブログの中で『徒花』と比喩され、こき下ろされていました。

あだ ばな [0] 【徒▽花】 ①咲いても実を結ばない花。外見ははなやかでも実質を伴わないもののたとえにもいう。
三省堂 大辞林

覚えたての言葉を使いたくて仕方がなかったのでしょうか。
初めて知った中二ワードを無理やり会話の中にねじ込んでくる中学2年生が思い浮かびますね。

これだけ見ると盛大な被害妄想のようにも見えますが、前後の文から察するに明らかに私のことを言っていました。

この言葉の意味は調べなくてとも知っていました。
何しろ当時もバリバリ現役の中二病。
このような日常生活で使わないような言葉は大好物です。

端的に言うと人間性を否定されるどころか存在意義すら否定されている(ひどすぎるw)わけですが、全く怒りも悲しみもわいてきませんでした。
なぜなら社長が突然ポエミーになったのが面白すぎたのと、徒花に例えられる私カッコよくない?と中二心をくすぐられていたからです。

ポエミーなディスり

センスのないポエム例

それにしても中途半端なポエムです。
社長はきっとポエム初心者だったのでしょう。
まったく面白さも破壊力もありませんし、この程度のポエムレベルでダメージを与えられると思ったのでしょうか。
私の中二病全盛期ポエムを参考として見せてあげたいものです。

このように陰湿にディスられながらも、割と面白かったのでノーリアクションを貫いていました。

給料を改ざんされる

どこにもないインセンティブ

それから何日か過ぎ、給料日になりました。</p

その会社では毎月目標売上が決まっており、達成すると社員全員にインセンティブが上乗せされるという仕組みでした。

その月も達成していたので、わくわくしながら給料明細書に目を通しました。

…ない

私はかなりのテキトー人間ですが、さすがに毎月の給与明細くらいは確認しています。
当時は都会で一人暮らしだったため生活費が厳しく、さらに休みの日には好きなバンドのライブのために遠征に行くという重大な任務があったからです。
それなのに、そこにはインセンティブのイの字もありませんでした。

あれ?つけ忘れたのかな?と思い、いきなり社長に聞くのも何なので上司に聞いてみました。

ついていないのは私だけでした

社長夫婦と税理士による犯行

上司が社長に確認をしてくれ、

  • 間違いではなくわざとつけなかった
  • 社長夫人が給料管理役=共謀
  • 社外の外注税理士=共謀

ということが判明。

ろくろ回しをする中小企業社長

ろくろ回すのやめろ

上司が社長に苦言を呈してくれましたが、
どうやら私の社長を尊敬していない態度が気に入らないらしく、教育のためにそうしたのだ、と立派な理由がおありのようでした。

会長の留守を狙う計画的な犯行

さらに腹立たしいことに、この一連の犯行は会長が海外旅行に行っている間を狙って行われたのです。

会長は厳しい人でしたがその分社員の世話を焼き、社員からも一目置かれる存在でした。

この会長であれば『社員は家族!』というのも納得がいきます。
私も会長は好きでしたし、他の社員同様可愛がってもらっていました。

会長がいるときにそんなことをすると大変なことになるということを分かっていたのです。間違いなく会長に言いつけるのでw

大人3人が寄ってたかって、強者がいない間に新卒小娘の給料を改ざんするとは。
小物すぎるだろう… 

なってはいけない大人の例

正直かなり悪意込めて描いてる

この時私は思いました。
中二病だろうが痛かろうがそんなことは問題ではない。
こんな大人には絶対になりたくない。

社長に嫌われた理由〜ゴルフウェアの裾上げ〜

それにしてもなぜこんなに嫌われてしまったのか。
いくつか心当たりはあります。

おそらく決定的だった出来事は
社長のゴルフウェアの裾上げを断ったことだと思われます。

冷静に考えるとくだらなさすぎますwww

確かに他の社員の仕事着の直しなどはたまに私がやっていました。
しかし社内で使う服でもなく、緊急性もないものをなぜ私が直さなければならないのでしょうか。 

本来であれば疑問に感じつつも黙ってやるものでしょう。今の私ならそうすると思います。

しかし当時は良くも悪くも純粋な新卒社員だった私。

社長のゴルフウェアの裾上げを断る新入社員

なぜなら嫌だからです。

普通に嫌がりました。 

ここで社長ブチ切れ!
「俺、社長やぞ?」とドヤされたりもしました。
だから何なのでしょうか。
社長がそんなにすごい人ならば裁縫くらいできたほうがいいと思うのですが…
出張先でボタンが取れたらどうするつもりなのでしょうか。
そのままクライアントに会いに行くのでしょうか。

確かにこれは私にも非があります。
もしこれを頼んできたのが会長や仲のいい社員だったら快く引き受けていたでしょう。
自分の好き嫌いに左右されるということは社会人として褒められたものではないかもしれません。

つまり誰にでも平等に接する…というか社長を絶対的権力者として特別扱いしなかったことがダメだったのです。

 他にも社長に毎朝コーヒーとお茶を持っていくのを拒否するなどの凶行に及んでしまい、尊敬や忠誠心など欠片もない状態を見せつけていきました。

ひどい新入社員ですね全く。

社員は家族!とかいう言葉の薄ら寒さ

なぜこのような事態にまで発展してしまったのか。理由と、本来すべきだった行動を考えてみました。

  • 社長が嫌いだという感情をうまく隠すことができなかった
    →何はともあれ社長を特別扱いすべきでした
  • 新卒らしい従順な社員になれなかった
    愛想よくし、扱いやすい新入社員になるべきでした
  • ブログでディスられた時点で反省の色を見せなかった
    →「社長の言う通りです!私は無能で存在意義のない徒花です!数々の無礼をお許しください!」とすぐに謝るべきでした

何の罰ゲームなのでしょうか。

これが自然にできる人もいるでしょうし、みんな頑張って適応しているのかもしれません。
また、トップが相性のいい人や尊敬できる人であれば自然とそうなるものなのでしょう。

そして上記全ての根本にある理由としては、社員は家族!という昭和的感覚が受け入れられなかった点が大きいと思います。

会社と社員の関係性の意見の違い

分かり合えない!

社長はそう思っているからこそゴルフウェアの裾上げを頼んだり、給料を軽視して改ざんするなどということが平気でできたのでしょう。

しかし私は会社と自分は給料と労働力でつながっているだけだと感じました。
そんな私にとって仕事に関係のない依頼など断ってもいいものという認識でしたし、給料を改ざんするなどもってのほかです。
給料がもらえないならばここにいる理由は何もありません。
家族ではないのですから。

結果として私はこの給料改ざん事件を理由に会社を退職しました。

まとめ

以上が私の最初の就職で起きた事件の一部始終でした。

とにかく会社というものは相性があり、特に中小企業であれば社長や経営陣との人間的相性がダイレクトに影響してきます。
文句があれば辞めろ、それだけです。 

昔はそれでもよかったのでしょう。
多少の我慢をすればちゃんと家族を養えるし、裕福ではなくとも人並みの生活ができました。

定年を迎えれば老後はゆっくり家族と暮らすことができる。
それまでは頑張ろう。
そう思いながら勤め上げてきた人もいたはずです。

しかし今はそうもいきません。
会社にしがみついたって人並みの幸せが手に入る保証はありません。

定年まで我慢して老後を楽しむなどという望みも絵空事です。
私たちが老人になった頃に年金が機能しているとは到底思えませんし、下手すれば死ぬ直前まで労働している可能性があります。

それならば、どうせ使われるならば、
自分が納得できる場所で働きたいと考えるのは当然のことですし、
これが私が転職を繰り返す理由でもあります。

たぶん、ここだ!と思えるまで居つくことはできないと思います。
そもそも会社員が向いていない可能性もありますがw 

この会社を辞めたことを後悔はしていませんし、3年は頑張れという言葉も意味が分かりません。
合わないならさっさと離れるべきです。特に中小企業は合わない会社は一生合いません。

選択を間違えたとしても冷静に。
より良い場所にいくチャンスだと思って、いらないものはさっさと捨ててしまいましょう!

存在すら否定された私でも転職できているので大丈夫ですw