黒歴史を紐解く~僕っ娘篇~

黒歴史の中にたたずむカラスの絵

一休さんなつかC

こんにちは、こんばんは。
ひら子です。

突然ですが皆さん黒歴史というものはおありでしょうか。
私はあります。

他人の黒歴史を見るのは大好きですが自分の黒歴史となるとそうはいきません。
この広大なネット上のどこかにまだ黒歴史の証拠が残っているような気がしますが、もう自分すら覚えていないことはいいとしましょう。

問題はまだ覚えている黒歴史です。
それはふとした瞬間にフラッシュバックし、私を苦しめてくるのです。

黒歴史を思い出して発狂する人

黒歴史を思い出したときの心情

もし私が将来認知症になったら、また黒歴史の記憶がよみがえって周りに暴露してしまうかもしれません。
中には墓場まで持っていかざるを得ないような黒歴史の中の黒歴史もあります。
そんなことをしてしまえば成仏できず地縛霊化する可能性すらあります。
それだけは避けなければなりません!

どうすればいいのでしょうか…一体どうすれば…

そうだ!まだ体力の残っているうちにあえてこのネットの海に流して成仏させよう。
いまならまだ大丈夫。まだリカバリーが効きます。

まずは軽い黒歴史から流していこうと思います。
さあ成仏するんだ私の黒歴史。

まずはこちら。

私は中学上がるあたりまで一人称が『僕』でした。

僕ww痛すぎwwww
と思われるでしょう。
しかしちょっと弁解させてほしい。

これは近代、僕っ娘や僕女などと呼ばれるものとは少し違います。
黒歴史とは総じて中二病と切っては切れないものですが、私の僕呼び事件については中二病とは無関係なのでです。

そこで今回はこの黒歴史を紐解いていきたいと思います。
名付けて『黒歴史秘話ヒストリア』。
我ながらなかなかのネーミングセンス。
頭痛が痛いみたいな言い方です。
どこかで聞いたような気もしますが気のせいでしょう。

そもそも僕っ娘、僕女とは何か

漫画アニメ、ゲームといったサブカルチャーにおけるそのような作品においては、「ボク」「僕」「俺」「オイラ」「ワシ」「俺様」などの男性用の一人称を使う少女がしばしば作品に一人程度は登場しており、それらを総称する言葉として「ボク少女」やその類義語が用いられる。 このような特徴に惹かれる者もおり、いわゆる「萌え要素」としても確立している。

このように、もともとはアニメや物語などのフィクションの中の登場人物のことを言います。
いわゆる属性のひとつです。

フィクションの中の女の子なら可愛いものでしょう。
そういうキャラ付けなんだなぁと思うだけですし、なんならただ女の子らしいキャラよりもいじらしく難解で、魅力的に感じることすらあります。

また、アイドルや芸能人の場合もそのようなキャラなんだなとすんなり受け入れることができます。
元でんぱ組.incの最上もがなどが思い浮かびます。

問題は通常の人間界にいる僕っ子たちです。

まず、割と普通の感性の持ち主であれば周りの友達がみんな『わたし』と呼んでいたらそれに合わせるはずです。
思春期の女子の同調圧力はすさまじいものがありますから。

彼女たち僕っ子たちが自分を僕呼びする理由は人それぞれだと思いますが、まわりに合わせる気はなく、やや自意識が高い子が多い印象です。

それは決して悪いことではないと私は思うのですが、やはり世間からの評判はあまりよくありません。
批判的な意見の大半は『アニメのキャラを気取っているみたいでキモイ』あたりだと思います。

確かにそのタイプもいるでしょう。
しかし逆に考えると、アニメの僕っ子キャラが確立される前から世の中には僕っ子がいたはずです。

つまり僕っ子がアニメを真似しているのではなく
アニメが古来から存在する僕っ子を真似したのでは?

そういうことにしておきましょう。

なぜ僕っ娘になってしまったのか

そもそも私が僕っ娘になってしまったのは、決してアニメの影響ではありません。
というか、まったく理由が思いあたりません。
物心ついた時からそう呼んでいたのです。

おそらくですが、3歳くらいの頃は『ひら子ちゃん』と呼んでいたと思われます。
その後保育園に行くようになり、ちゃん付けが恥ずかしくなったのでしょう。
そこで何を思ったのか『僕』を選んでしまったのです。

当時の私が何を思ってその選択をしてしまったのか、はたまた1ミリたりとも何も考えていなかったのか、大人になった私にはもうわかりません。

少なくとも、男の子になりたいとか女の子らしいのが嫌とかそんな感情はありませんでした。
お友達は女の子が多かったし、お人形遊びやごっこ遊びがメインの日々で、かわいい服が好きでした。

つまりはただの選択ミスです。
決して中二病だったわけでも、アニメのキャラに憧れたわけでもありません。特に理由はないけれどなぜか間違えてしまったのです。

…と、ここまでは弁明できるのですが
その選択ミスをその後8年ほど続けることになりますw

僕っ娘人生、突然の終わり

以上のように始まった私の僕っ娘人生ですが、最後は非常にあっけなく終わりました。

中学1年生の時、友達が「なんで僕なの?」と言ってきたのです。
別に嫌味とかではなく、本気で不思議がっているようでした。

驚きました。今までは僕でも問題ないと思っていたからです。
そこで私は「あっ、変なんだ」と気づいて速攻でやめましたw

小学生の間はクラスメイトは小さいときから一緒のため、私が僕っ娘なことに対して何の指摘もなかったのです。
それはそれで環境に恵まれていたとも言えますが、この指摘してくれた友達には非常に感謝しています。

あのまま中学校を卒業して高校生になっていたら…
悲しいモンスターを生み出してしまうところでした。

その頃はまだ中二病の初期段階だったためまだマシだったことも幸いしました。
私が中二病を本格的に発症したのはまさに中二の頃だったので、なんとか中二病僕っ娘モンスターを生み出すことだけは阻止できたのです。

中二病僕っ娘モンスター

お前は一体誰なんだ

まあ、突然『わたし』になるのはハードルが高すぎたので、『うち』呼びだったんですけどね…
なぜかたくなに『わたし』と呼ばなかったのか。
関西弁に憧れでもあったのでしょうか。こちらはアニメに影響された可能性がありますw

地元は関西弁にやや近いのでそこまで違和感はなかったと思いますが。
結局堂々と私呼びをするようになったのは社会人になってからです… 

コナンの和葉の真似をする中二病

関西弁=コナンの人という安直な考え

そもそもなぜ『わたし』でなければならないのか

以上が私の僕っ娘事件でした。

私の場合はそもそも僕呼びを始めた理由もよくわからないので特にこだわりもないですし、
そこにアイデンティティーを感じていたわけでもないため、指摘されると速攻でやめるという結果になりました。 

とはいえ、どうせ社会に出たら嫌でも矯正されるのですから、それまでは好きに呼ばせてほしいものです。
私は正直女性が『僕』を使っても別にいいと思うんですよね。

そういえば、曲の歌詞にしても『僕』が一人称のほうが好きかもしれません。
『僕』を使うほうがみずみずしくて詩的な雰囲気が出ていい感じじゃないですか?

『私』が一人称の曲だと主張が強くて女の湿っぽさを感じてしまうんですよね。
そういう曲であえて使っているんだろうなと感じることもありますし。

なぜか『俺』を使う曲って少ないような気がします。
なんだか雰囲気ぶち壊し感がありますもんね(失礼)

湘南乃風のパスタ作る曲しか思い浮かびません。

こうやって考えてみると、もしかしたら私は『僕』という言葉の響きが好きだったのかもしれません。
そんな気がしてきました。

まあ、とりあえずこの『僕』の演技じみた部分を現実にもって来られると不快に思う人もいるのでしょうね。

日本語の一人称って面白いです。
またいろいろ調べてみたいと思います。